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こんにちは、ヤマハ発動機販売の高橋です。
前回のエントリーに引き続き、鈴木健二のISDEトークをお届けしたいと思います。

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──ISDEを走ったWR250Rはどんな仕様だったんですか。
鈴木 エキパイとサイレンサーはWR250F用を加工して装着し、抜けを良くしました。またエンデューロの場合、テストと呼ばれるタイム計測区間は全開なので、エンジンの中高回転域が重要なんです。ISDEではそこでのパワー感を重視してFIのセットを作ってもらったので、かなりイイ感じになりました。あとはハンドル周りとスプロケット、フロントフォークスプリングを変更しました。スプロケットはリアのみ50丁。ダイレクト感があって、ウッズなどグッとパワーが必要なときに丁度良い。ジャンプも飛びやすくなりますね。48丁だとちょっと物足りないです。
前後サスペンションはノーマルです。でもリアサスペンションの、伸び側ダンピングをもっと効かせたかったですね。大きなうねりが続くサンドコースだったので、次のうねりをクリアするまでにリアサスペンションが早く戻りすぎ、その反動でフロントが砂に埋まって前転してしまうんです。
重量は、レースを走るために余分なパーツを取り除いて、WR250Fと同じぐらいにまで落とすことができました。

↑日本に戻ってきたISDE仕様のWR250R。

↑レースの過酷さを物語るフロントマスク。

↑排気系はWR250F用を加工して装着。

↑転倒によって破損したLEDテールライトは、この状態でもしっかり点灯。

↑衝撃によって歪んでしまったリアのリム。
──市販車ベースで、不利な部分はありましたか。
鈴木 エンジンの回り方やサスペンション性能が違うので、WR250Fと全く同じようには走れませんが、それでも不利だとは思いませんでした。ただ、1日の走行が終わって車体をパルクフェルメに預けるまで、たった15分で整備をしなければならないんです。そこでは毎日、エアクリーナー/クラッチ/リアタイヤを、そして翌日のスタート前10分間でフロントタイヤを交換します。その間メカニックは手を貸してはいけないし、パルクフェルメに入れると車体にさわれないので、もう時間ギリギリなんです。
そんなときにもし転倒などでトラブルがあると、市販車ベースは不利ですね。配線やパーツの取り付けがレーサーに比べて複雑なので時間が掛かってしまうんです。今回は大きなトラブルはありませんでしたが、もしそうなったらどうやって整備するか、常にイメージしていました。
レース前に気がかりだったラジエターは平気でしたね。街乗りや短いレースなら全く問題ないのですが、ISDEは長丁場だし、そこで1つしかないラジエターにトラブルが出たらエンジンを壊してしまうと心配していましたから。
──最終日に行われるファイナルクロスは凄かったようですね。
鈴木 ファイナルクロスは、結局3回転びました(笑)。2回目の転倒で完全にキレてしまって、そこからは無茶苦茶プッシュしましたよ。そしたら実況アナウンサーの声が自分の名前を呼んでいるのが聞こえて、お客さんも盛り上がっていました。そりゃそうですよね、250ccモトクロッサーに混じって250cc市販車が走って、ビリからファーステストラップを出しながら追い上げて来たんですから。ゴールしたときに大勢の人たちに囲まれたのには、こっちがビックリしましたけど(笑)。


↑ファイナルクロスでの健二さんの気合いの入った走り。
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再び高橋です。
健二さんから頂いた写真を見ていると、深いサンドで苦労している姿が写っていました。それでもWR250Rのパフォーマンスをフルに発揮し、「鈴木健二、ここにあり!」というところをしっかり見せつけてくるあたり、改めて健二さんの凄さを実感しました。
さて今回で「鈴木健二さん×WR250R祭り」は、いったん終了です。でもまた機会があれば、健二さんとWR250Rの活動をお伝えしたいと思います。
それではこの辺で。
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