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HPIが造った1/6サイズのVMAX─その1

2010年05月14日 12:00 カテゴリ:VMAX

こんにちは。ヤマハ発動機販売の加藤です。

突然ですが、VMAXに1/6スケールモデルが存在するのをご存じですか? 製作したのは、総合ホビーメーカーとして知られる『HPI Japan/エイチ・ピー・アイ・ジャパン』です。

1/6スケールVMAX
↑これが1/6スケールVMAX(以下1/6VMAX)。机の上で撮影しました。

この1/6VMAX、本当にすごいんです。

スケールモデルの開発段階から、本物のVMAX開発陣とHPIがガッチリとタッグを組みディテールを忠実に再現。写真に収めてしまうと、どちらが本物か分からなくなるほどのクオリティなのです。

1/6VMAXのパッケージ

発泡スチロールケース

新たに型を起こしデザイン
↑1/6VMAXのパッケージ。バイクがショップに納車されるときをイメージし、オリジナルデザインのパッケージを製作。車両が収まる発泡スチロールケースは新たに型を起こし、デザインも施されています。

そこで全3回にわたり、HPIの1/6VMAXをご紹介します。
まずはHPI Japanの高林さんに、1/6VMAXの開発裏話を聞いてきました。

(株)HPI Japanの高林さん
↑(株)HPI Japan/ミニカー事業部 部長の高林さん。


──なぜVMAXのスケールモデルを作ろうと考えたのですか?
高林「自分たちのフラッグシップモデルを作りたい、という願望が開発のスタートでした。持てる技術のすべてを投入し、スケールモデルで実車の再現に挑戦したかったんです。

そのときヤマハのフラッグシップモデルとしてVMAXが復活するというニュースを耳にしました。自分たちが“フラッグシップモデルを作りたい”という願望がVMAXのコンセプトとシンクロしたんです。

クルマのスケールモデルの場合、広いボディ面によってパーツ装着部の逃がしどころがあるんです。ウインカーなどは、ボディ裏側から焼き止めすれば装着部を隠すことができます。

エアインテーク部
↑絶妙な曲線で形成されるエアインテーク部。ここはもっとも苦労した部分だそうです。

でもバイクは逃がしどころがない。すべてのパーツがむき出しで、あらゆる角度からそれらが見えてしまいますから。でも、だからこそやりがいがあるんです。バイクのスケールモデルを手掛けるのは初めてでしたが、パッケージを含めて自分たちが納得のいくものを作り込むことに決めました」


──1/6サイズを採用した理由は?
高林「1/6は詳細なディテールを表現できる最小サイズです。これ以上小さくなると詳細に表現できなくなり、作り手の視点でディテールをまとめてしまうんです。

忠実に再現されたエンジン
↑奥の奥まで忠実に再現されたエンジン。各パーツのカラーリングやツヤ消し具合も再現されています。

それが嫌だった。なぜなら実車そのままじゃないからです。実車のままをスケールダウンできる最小サイズが1/6なのです」


──製作工程を教えて下さい。
高林「普段の製作では3Dスキャナーに加え、1000枚を越える写真で細部を撮影します。今回もまったく同じ。ですから車両を借りられたことが非常にありがたかったですね。

3Dスキャナーは、見える部分しかスキャニングできません。それに黒い部分はスキャナーで計測できないんです。外装に隠れたエンジンの裏側など、細かい造り込みなど多くの部分を写真で補いました。

専用型で起こしたフロントホイール
↑専用型で起こしたフロントホイール。ブレーキディスクローターは金属パーツが採用されています。

また社内にバイク好きもいるので、その人間と可能な限りパーツを取り外して計測しました。外側からは見えない部分だったのでどうしても計測したかったし、計測できたことは非常に良かった。

3Dスキャナーを使って細部を計測し、それをスケールダウンするなら誰でもできると言われます。でも実は違う。計測したサイズを単純に縮小しただけでは、人の目には違ったカタチに見えてしまうんです。

具体的にはスキャニングデータを元に造った原型をデザイナーがデフォルメし、目で見たときに違和感なく仕上げていく。そこに一番時間がかかります。あくまでも3Dスキャナーは計測時のガイドで、最終的には人の目と手で仕上げていくんです」


──2009年に2回開催したVMAXオーナーズミーティングに展示したプロトタイプとは、少し違って見えるのですが……
高林「最初のオーナーズミーティングの時に展示したのは初期のサンプルです。スキャニングした数字は合ってるんですが、細部の形状が違って見えたはずです。開発者やオーナーの皆さんにも随分指摘してもらいました。ミーティングへの参加は、意見をもらうことが目的でしたから、それをもとに何度も手直ししました。

ラジエーター本体の網目も再現
↑ラジエーターカバーはもちろん、ラジエーター本体の網目も再現。細かいですねぇ。

私たちは実車が存在するモノしか開発しません。実車を見て目に馴染ませて製作しないと良いモノができない。そう考えています。計測数値と実車とのズレを、目と手で埋めていく。その作業が重要なんです」


加藤です。
人間の感性をベースにした妥協無きもの作り。VMAXとHPI、双方の開発者には同じパッションが流れているんですね。

HPI/高林さんの1/6VMAX開発秘話はまだまだ続きます。お楽しみに。

※1/6VMAXに関する詳細は(株)HPIジャパンにお問い合わせ下さい。
■HPIジャパン カスタマーサービス TEL:053-432-6155

【関連リンク】
・HPI-Racingの1/6VMAXスペシャルサイト
・VMAXスペシャルサイト

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・VMAX試乗会(オートポリス)レポート

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